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高知市百石町にある一次診療施設です

電話でのお問い合わせはTEL.088-831-5830

9:00〜11:45/13:30〜18:45 ※土曜〜16:45 木曜日午後・日曜・祝日は休診

縁の下の地味な仲間達

ここでは、表だっては活躍しないけれど裏でコツコツといい仕事をしてくれる地味な仲間達を紹介していきます。通常は決して紹介されない仲間ですが、いつも縁の下で病院を支えてくれています。

その1 輸液ポンプ

 彼らは、動物への静脈点滴に絶大な力を発揮します。ただ、ひたすらに決められた流量を何も言わずに流してくれます。彼らがいなければ、計画的な静脈点滴は困難になります。寡黙な彼らが声を上げるときは、点滴に支障が出たときだけです。ラインの閉塞、輸液がなくなった時などに一声「ピィー」と叫んでくれます。その声でスタッフは駆けつけます。点滴を受ける動物達のすぐそばに寄り添ってくれる彼らは頼もしい仲間です。


その2 エリザベス・カラー

 まさしく、「首元のファンタジスタ」手術後の術創の保護、目の傷の保護、かゆいところを過剰になめることからの保護、換言すると体の傷を過剰になめたり、顔周りの傷を爪でひっかいたりするのを防ぐ事によって、悪化を防止するための装着具です。最大の欠点は、動物にとってのストレスになるということです。当院では、状況に応じて使用しています。原則、カラーを使わないですむ方法、もしくは短時間の使用を常に心がけています。とはいえ、その装着の簡便性から様々な場面で使用することもよくあります。最近では、色や材質、重量などで多くの改良が加えられて装着時でも快適に過ごせるようにはなってきています。使わずにすめば最良だけど、どうしても困った時には動物の首元で「すこしでもはやい回復」を常に願ってくれる彼らはやさしい仲間です。


その3 ハンドスリットランプ

 眼科検査の時にはかかせない仲間です。暗室においてすごく幅の狭い光(スリット光)を動物の目に当てることで眼の状態を詳細に観察します。主に、角膜の傷の深さや水晶体の状態を見るのに適しています。動物の眼の病気のほとんどはまぶたや結膜、水晶体といった前眼部疾患です。つまりスリットランプが得意とする領域がほとんどなのです。
 白内障においても、水晶体を輪切りにして観察できるためにその進行度、どこに白濁があるのか?水晶体は膨れてないか?位置がおかしくないか?といったことを観察できます。手軽に持ち運びできるために特に動物に対して使いやすいランプです。
 肉眼で見えない領域を、細い光で照らし出してくれる彼は眼科検査に確かな光をもたらしてくれる道しるべです。


その4 定規

 ここまでの連載で一番地味な存在です。彼は全く目立たない存在であり、動物病院においてオーナー様の目に触れられることはないと思います。ですが、影で献身的に働いてくれています。特に力を発揮するのは腫瘍診療においてです。腫瘍の増大傾向について主観を排する為には客観的な数値が必要です。腫瘍のサイズ計測、サイズの経時変化の記録においては常に定規を使いサイズを数値化して腫瘍の増減を評価しています。特に、全身の体表リンパ節が腫れるタイプのリンパ腫の治療効果判定には彼がどうしても必要です。
 もう一つの仕事として摘出前後の腫瘍の写真において必ずといっていいほどそばに寄り添って写真に収まっています。いわゆるスケールとしての仕事です。
 物の大小を常に客観視してくれる彼の存在は、治療スタッフの主観の迷いからいつだって解放してくれます。


その5 目のモデル

 えっ何?目?と思うかもしれません。個人的に愛用している目の構造モデルです。目の病気を飼い主様に説明するに当たって彼はいつも大活躍してくれています。百聞は一見に如かず!とはまさにこのことで眼の病気は言葉だけで説明するより彼と共に説明した方が100倍よくわかりますしわかっていただけます。
 彼の最大の特徴は、眼球を外して、角膜や水晶体などをすべて見せてくれる所です。水晶体(レンズ)にいたっては、白さ加減、部位で何種類も用意してくれています。いま、眼のこの部分に問題があるんだということを私の口以上に説明してくれます。
 一見むずかしそうな眼の構造・病気をわかりやすく表現してくれる彼は眼科疾患の名プレゼンターです。これぞまさしく、「目は口ほどにものをいう」ということです。


その6 アル綿

 彼は雨の日も風の日もただもくもくと働いている。誰も注目してくれない。しかし、ひたすら腐らずに働く。いやアルコールだから腐ることができないのかもしれないが。
 おそらく、彼のいない病院などないだろう。逆に言えばすべての施設で必要とされている。自らを犠牲にしながら動物を消毒する。命と引き替えに「潔い清め」を与える存在。いまこそ、彼の名を叫ばなければいけない。アル綿さん、ありがとう。
 なかば、アル綿さんへの感謝状のようになったが、注射という行為にたいしていつも寄り添ってくれる彼への感謝はどれだけ声に出してもし尽くせないほどだ。このサイトの中だけでも、今回の地味な仲間たちの中だけでも主役にしてあげたい。
 本名はアルコール綿だけれども、アル綿という彼の愛称での紹介になったことは、親しみやすい性格をもつ彼への敬意であると思っていただきたい。


桟橋動物病院桟橋動物病院

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