新年あけましておめでとうございます。
桟橋動物病院から新年の挨拶をさせていただきます。
昨年も変わらず、できることをできる範囲で地道に診療してきました。
そして、
日々の診療での私の思いを(全てではないにせよ)当院サイトで紹介してきました。
今年も「来院してくださったオーナー様や動物に何が今できるのか?」を一番に考えて診療していきたいと思います。
2025年の桟橋動物病院
①どんな景色を見たい?
昨年元旦の記事には、
日々の地道な診療を通して、気付けばどんな景色を来年見られるのかが楽しみです。
と私は書いていました。
景色…
なんか、なんていうか最近思うようになってきたことは
そんな大それた景色なんかは見られないなぁ
ってことです。
例えば、
肝臓切除の手術が当院でできるようになったり
24時間手厚い入院治療が当院でできるようになったり
そういう景色はまず見られません。
気付けば、一次診療の現場の同じ景色を毎日見るばかりです。
しかし、
そのありふれた同じ景色は愛すべき景色であることがぼんやりと分かってきました。
と同時に、
その愛すべき景色を1秒でも長く見られるようにがんばろう!と私は思うようになりました。
動物看護士達が、
楽しそうにニコニコして働いている姿
唯一のオリジナリティを発揮して働いている姿
そして、
その看護師達に性格も嗜好も趣味も何一つ共通点がないからこそできる、凸凹を補い合うかのようなオーナー様や動物への対応
ちょっとしたことでも気兼ねなく来院して顔を見せてくださるオーナー様や動物
どんな困難な病気だとしても当院を信じて通院していただくオーナー様や動物のまなざし
日常のそんな景色、代り映えのない景色こそが今後も守り続けなければいけない宝物だということに気付きました。
新しいぞ、すごいぞ、どうだ!ここまでできるぞ!みたいな景色を見よう、見せようとすることなんかは今後も全く目指していません。
いつもそばにあるありふれた景色を私はずっと守っていきます。
②当院サイト運営
当院サイトの要である病院からのおたより(ブログ)
これを数年にわたってコツコツと当院サイトに書き続けた結果、
今では、びっくりするくらい多くの方に読んでいただけるようになりました。
そもそも、
この記事のすべては万人に向けて書いているわけではありません。
あくまで、
当院に通院されているオーナー様に向けた記事です。
普段の診療では語りつくせない思いを私が書いている
と同時に、
私の様々な病気に対する診療姿勢を通院していただいているオーナー様に理解していただきたい気持ちで書いています。
とはいえ、
当院以外の病院に通院しているオーナー様にも見ていただける
いや、むしろ
以外の方に圧倒的に多く見ていただいている現状なので
あまりに突飛なことは書かないようにしています。
経験談を交えつつ、オーソドックスな内容を意識しています。
それを書く中で、ここを削ろう ここを足そうなどもよくあります。
~この記事もアップ直前まで何度も書き直しています~
もちろん、
原稿完成後に編集作業を細かくしていると時間がかかってしまいます。
そうこうしているうちにアップデートが遅れがちになっています。
~記事の文章が長すぎるというのも遅れる原因ではあるのですが、そこを変えようとは思いません~
申し訳ありません。
ただ、
記事は常に書いていますし、ストックしてもあるので気長に公開をお待ちください。
当院サイト運営については今年も変わらず続けていきます。
③野良or地域ネコちゃんの避妊・去勢手術
2025年も野良ネコちゃん、地域ネコちゃんの避妊・去勢手術の受け入れに力をいれていこうと思います。
野良ネコちゃん、地域ネコちゃんは確実に捕獲できるのかという特殊な事情もあるので、手術の予約をすることが困難だということはよくわかります。
予約をしているけど、当日逃げられたor当日捕獲できなかったのでキャンセル
こんなことは当院ではよくあることです。
えっ!!?という状況での手術依頼も稀なことではありません。
そんなこんなを乗り越えて、野良や地域猫の避妊・去勢手術のノウハウを当院は蓄えています。
当院でこのような猫の避妊・去勢手術を検討いただく時は、まずは電話での相談をお願いいたします。
④腫瘍科診療
昨年も多くの腫瘍科診療を担当させていただきました。
数ある動物病院の中から、当院を選んで来院していただいたすべてのオーナー様に感謝申し上げます。
今年も引き続いて
精度の高い診断のもと、治療の目的をはっきりさせる
そして、
その目的のためにどういう治療がよりよいのかをオーナー様と共に考えることを軸に腫瘍診療をしていきます。
診断においても治療においても、
「こんな方法があったのなら最初に知らせて欲しかった…」
という思いをオーナー様がしないように、きちんとした選択肢を提示していきたいと思います。
根治を狙えない困難な腫瘍だとしても「当院を選んでよかった」とオーナー様に言っていただけるように力を尽くしていきたいと思います。
独特な雰囲気の動物病院だとは思いますが、今年も桟橋動物病院をよろしくお願いいたします。
父親が開業したこの病院の色に染まりながらも、染まりつくせない一片の思いをこのサイトを通して今年も届けていこうと思います。
父親である院長を慕ってずっとず~っと来院していただいているオーナー様
軽い気持ちで来院していただくオーナー様
当院サイトを見て来院していただくオーナー様
困難を乗り越えて猫の避妊手術のために来院していただくオーナー様
…などなど
いかなるオーナー様に対して、感謝してもし尽せない思いが私にはあります。
ありがとうという言葉じゃ足りないかもしれませんが…
この言葉に変わるものが今この瞬間思いつきません。
ありがとうございます。