2023年3月2日より、狂犬病予防接種は令和5年度予防接種になっています。
令和5年度の高知市狂犬病予防注射済シールは、なんと!!
普通のものになってしまいました!!
高知市注射済シールは毎年ちょうどいい感じのイラストシールだっただけに非常に残念です。
ちなみに去年はかわいいパグのイラストでした。
↑過去の高知市注射済シール。なんともいえずいい感じのシールでした。これが失われて私の心は「くらいまち」です。今年度も楽しみにしていたのに…
伝統の犬のイラストのピカピカシールが今年の高知市シールになります。
高知市のシールと高知市外のシールの違いはピカピカしてるかどうかだけ(市と県の表記の違いはあれど)です。
↑高知市以外のワンちゃんの高知県注射済シール。マットな感じのシールです。ずっと変わらない伝統的な犬イラストです。
↑高知市のワンちゃんのピカピカ高知市注射済シール。写真ではピカピカ感が伝わりにくいです。ピカピカといえば川本真琴さんの楽曲を思い出します。その昔、「卒業証書をぐしゃぐしゃにして捨てるつもり+それを交換しよう♪」という価値観に川本真琴さんから超ド級の衝撃をうけました。多様性というのはほんとにいいですね。
このピカピカは高知市の広報紙「あかるいまち」オマージュみたいなものでしょうか?
毎年このシールを楽しみにしている人がいるかどうかはわかりませんが、今年は今年でピカピカなあかるいまちをイメージしてこのシールを楽しみましょう♪
狂犬病予防法 第5条によると
犬の所有者(所有者以外の者が管理する場合には、その者。)は、その犬について、厚生労働省令の定めるところにより、狂犬病の予防注射を毎年一回受けさせなければならない。
とあります。
狂犬病は人間にも感染する超ド級おそろしい感染症です。一度発症すると致死率ほぼ100%です。
そして、
世界規模で考えると現在進行形の感染症だと思います。
その現在進行形超ド級の恐ろしさはGoogle様で狂犬病について検索したらよくわかると思います。
いつ何時、狂犬病が日本に侵入してくるかもわかりません。
動物たち、そして私たち人間の健康で幸せな生活のため、ワンちゃんへの狂犬病予防注射はどうしても必要だと思います。
ところでオーナー様の中には、
毎年の狂犬病予防注射に伴う副作用を心配される方もいらっしゃるかと思いますが、その副作用は大変少ないものになっています。
狂犬病予防注射の副作用
先日のことですが、
日本獣医師会雑誌をいつものようにパラパラ見ていると、犬用ワクチンの製造状況とその副作用の解説・報告が目に止まりました。
それを読んでわかったことは、
狂犬病ワクチンは接種が義務化されているだけあって安全性が比較的高いワクチンだ!
ということです。
・狂犬病ワクチン接種における軽いものから重いものまでの何らかの副作用発現率は10万頭あたり0.452頭で、この発現率は各種混合ワクチンのそれの1/6~1/3倍です。
・狂犬病ワクチン接種における重篤な副作用であるアナフィラキシーの発現率は10万頭あたり0.292頭で、この発現率も各種混合ワクチンのそれの1/6~1/3倍です。
~狂犬病ワクチン中のアナフィラキシー誘発物質量が各種混合ワクチンに比べてかなり少ないのが原因みたいです~
なお、
・狂犬病ワクチン接種における死亡率は10万頭あたり0.222頭になっています。【1】
【1】平山紀夫,青木博史.日本における犬用ワクチンの製造状況とその副作用.日獣会誌.76:124-128(2023).
この統計データから、
狂犬病ワクチン接種に伴う副作用はゼロではないが、かなり稀なものである
~狂犬病ワクチンは安全性が高い!~
ことがわかります。
統計的な数値にはバイアスがあるだろうと思うし、数値がすべてではないので、「これでなんもこわくない」とは思いませんが、
狂犬病予防ワクチンに対して過度に副作用を恐れる必要はないのかなぁと思います。
~実際、私は15年以上小動物臨床の仕事をしていますが狂犬病予防ワクチンの副作用を経験したことは1度しかありません~
稀な副作用よりも狂犬病を予防するというメリットがはるかに上回ると思います。
集合注射でもかかりつけの動物病院でも、どこで接種してもよいと思うので、大切なワンちゃんには狂犬病予防接種を年に一度必ず接種していただくようお願いいたします。