昨年4月、ロッテの佐々木朗希選手が完全試合を達成したのが昨日のことのようです。
三振の少ないあの吉田正尚選手から3三振を奪うというすさまじいピッチングでした。
プロのバッターをもってしても打てそうもない球を次々に投げていました。
ここから時を経て、
先月のWBCでは、佐々木朗希選手が打たれた3ランによる失点を吉田正尚選手が3ランで同点にしていました。
佐々木選手も吉田選手もすばらしいベースボールプレーヤーです。
野球っていいですね。
そして、
日本のプロ野球も開幕しました♪
球春到来です!
そんなこんなで、
1年はあっという間です。特に歳をとると…
ということで、
今年もフィラリア予防のシーズンがやってきました。
・もうフィラリアなんて過去の病気!
・一生懸命予防しなくても大丈夫っしょ!めったにみないし。
という見方をするオーナー様も、もしかしたらいるかもしれませんが、
いやいや、
全然そんなことありません!
きっちり予防しないといけない感染症です。
フィラリアは過去の病気なんかではありません。
さすがにフィラリア感染からの大静脈症候群のワンちゃんを診察するのは年に1例あるかないかですが、フィラリア感染と診断するワンちゃんは年に10例以上存在します。
↑当院で先日直接法で検出したミクロフィラリア。ミクロフィラリアは透明なため写真では非常に伝えづらいです。当院のフィラリア検査では直接法と抗原検査法を同時に実施しています。
このことからもわかるように
やっぱり、
過去の病気なんかではありません!
とにかく、
犬フィラリア症は駆虫薬によって確実に予防できる感染症です。
それでいて、
駆虫薬に大きな副作用はめったにありません。
~20年弱獣医師をやっていて一度も駆虫薬による副作用を見たことがありません~
どこの動物病院でもいいので獣医師の診察のもとしっかり予防していただきたいと思います。
現在、犬フィラリア症は治療する病気ではなく予防する病気です。
教科書的には、
・蚊をみて1か月後から予防開始→蚊をみなくなって1か月後まで予防
・気温がどうのこうのといった話
がありますが
理論的なものはこの際おいといて、
最低でも4月から11月、場合によっては12月まで
きちんと駆虫薬で予防していただきたいと思います。
イヌのフィラリア予防薬としては、様々な剤型があります。
よくある月に一度飲むお薬、フロントラインのように皮膚に塗るスポットタイプのお薬、年に一回注射で予防するお薬。
このような様々な剤型には、メリットデメリットがあります。メリットデメリットについてはGoogleさんに聞けばなんぼでもでてくると思います。
フィラリア予防だけではなく、腸内寄生虫駆除・ノミダニ駆除も一気にできるお薬も増えてきています。
CMでおなじみのネクスガードスペクトラさんやシンパリカトリオさんはそういうオールインワンのお薬です。
当院では、月に一度飲むタイプの様々なお薬が今でも主流になっています。
そのなかで、
オールインワンのお薬を希望されるオーナー様も年々増加傾向にあります。
このように、
いろいろなフィラリア予防薬がありますが、ここからは年に一度の注射でフィラリアを予防できるお薬の準備が今年度も準備できましたよ!というお知らせになります。
↑毎年恒例のプロハート写真。年々衰え行く筋力を憂いながら薬剤調整しています。この調整にはほんとに力がいるんです。おおげさではなく…
めちゃくちゃかんたんにフィラリア予防注射のメリットを考えると、
飲み忘れもなくフィラリアを通年予防できること
だと思います。
予期せぬフィラリア感染も排除できます。
最低でも4月から11月、場合によっては12月までの予防と書きましたが、
温暖化の世界で真冬に感染しない!
とはいいきれません。
次にデメリットを考えると、
注射することによる有害な副反応がおきるかも?
だと思います。
予防注射の有害事象というのは、かなり稀ではありますが可能性としては0ではありません。
~とはいえ、フィラリア予防の注射(プロハート12)で当院で重篤な副反応はこれまで幸運なことに確認していません~
ワンちゃんの年齢、全身状態、アレルギー歴などなどを十分に考慮した上での注射が重要になります。
当院では、1年に1度のフィラリア予防の注射(プロハート12)を特に推進しているわけではないのですが、オーナー様の希望があれば対応できるように準備しています。
具体的に言うと、
当院では毎年4月5月に、フィラリア予防の注射(プロハート12)をいつでも予約なしで注射できるように準備してあります。
~6月くらいまでは対応できることもありますが…~
飲むタイプや飲むオールインワンタイプ、スポットタイプ、注射タイプ。どれが一番いいのかというのはケースバイケースで断言できません。
オーナー様やワンちゃんの状況で全く変わってきます。
それぞれのタイプでメリットデメリットも違うし、費用も違います。
最後に何があっても伝えたいことは!
どんな形でもいいと思うので、
とにかくフィラリアを予防しよう!という気持ち
がワンちゃんの命を守ることにつながる!
ということです。