先日、うさぎさんで有名な大久野島に行きました。
今回は、大久野島がどんな感じだったのか?を思いつくままに書いてみたいと思います。
あくまで一個人のただの感想文です。学術的なことはなにもありません。
興味のある方はご覧ください。
①大久野島へのアクセス
大久野島にはいくつかアクセス方法があるみたいですが、私はオーソドックスに忠海港からフェリーに乗って行ってみました。
忠海港には無料駐車場があるので車で港まで行くとちょうどいい感じです。
↑港には「無料駐車場だよ」みたいな看板があります。
↑仮設駐車場まであるので、めったなことがない限り満車はなさそうです。
待合所もあります。
↑気持ち程度の待合所です。
待合所の中では、うさぎの食事が売っています。ちなみに、大久野島ではうさぎの食事を買えません。
↑あんまりおいしそうには見えない食事です。近くのコンビニにも食事を売っているようです。
フェリーのチケットをどこで買うのか?というと、待合所の横のおしゃれな?施設で買います。
↑土産品や軽食も売っています。待合所と違って豪華なつくりです。
フェリーチケットは上の写真の豪華施設の中の自販機で買うことになります。窓口があるわけではありません。
↑なにも知らないとフェリーチケットをどこで買うのかに迷います。松屋の自販機よりはわかりやすく購入できると思います。
②フェリーに乗船
大久野島行きのフェリーはとにかくピンクがすごいです。
↑うさぎ=ピンクなんでしょうか?よく分かりませんがド派手なフェリーです。
フェリーの中は想像通りのサイズ感でフツーな感じです。
↑窓にうさぎのシルエットがあるのがかわいい気もします。うさぎ一色です。
船内には島での注意事項が書かれた紙も置いてあります。
↑うさぎのエサを無意味にばら撒くことは絶対ダメです。うさぎと触れ合えることを売りにしている島なのに「うさぎにさわらない。」とは…。小さい子供の安全を第一に考えられた注意事項だと思います。
そんなこんなで15分程度で島に到着です。
③島に上陸
↑思った通りの規模感の港です。
島に上陸してからは基本徒歩です。
はじめて上陸した場合、急にオープンワールドに放り出されたように感じます。とりあえず適当に歩くしかないです。
↑港近くには記念撮影によさそうなものもあります。
海岸沿いを歩いていて思ったのですが、意外に海がきれいです。
↑エメラルドグリーンみたいな海です。瀬戸内海にはこんなに海がきれいなところもあるんだなぁと思いました。遠い南の島に来たようなお得感があります。
釣りを楽しまれている方もけっこういらっしゃいます。
で、
肝心のうさぎは?というと、たしかにちらほらよくうさぎさんが歩いています。
④うさぎさんとの遭遇
↑どのうさぎさんものんびりした感じです。なんの関係もないですが、昔マサラタウン周辺でコラッタとだけ2週間格闘していて「なにやってんの!?はやくすすめろよ!」と言われたことを思い出します。
うさぎの島!!
というのでたいそうすごい数のうさぎさんがいると思っていましたが正直そこまでではありませんでした。めちゃくちゃすごい光景を期待して行くとがっかりするかもしれません。
ただ、
うさぎさんがいっぱいいることは事実なのでうさぎさんが好きな人にはおすすめの場所です。
うさぎさんの食事をあげている人もいましたが、待合所で売っている黒い丸めた食事の食いつきは悪いように見えました。黒丸の食事はさすがにもう飽きてきてるのかなぁと思いました。
その反面、
キャベツとかニンジンといった生のおいしそうな食事はよく食べている感じがしたので、食事を食べるうさぎさんを見たい方は生の食事を持参した方がいいと思います。
⑤島にあるいろいろ
島にはどでかい鉄塔が立っていました。本土経由で島から島へ電線をわたしてあるのでそのための鉄塔だと思います。
この鉄塔は規模感がすごくて印象に残りました。
鉄塔は必見です!
島に行ったらこの鉄塔を絶対見て欲しいです。
Wikipediaによると日本一高い送電鉄塔のようです。
↑とにかく近くで見て欲しいです。迫力すごいです。めっちゃそびえたっています。高さ226mです。
あと、
インスタで重宝されそうなオブジェもありました。
↑いちおう集音器ですが、顔をはめてうさぎの耳みたいなことができます。小豆島オリーブ公園で魔法のほうきをまたいでジャンプして飛んでるような瞬間を激写してキキだよぉ!みたいなものでしょうか?そもそも魔法使いがインスタみたいな陽の世界でキラキラする写真!という世界観が私は苦手です。世間から除け者にされて、いろいろうまくいかない中でドロドロした陰に生きる写真絶対お断りの魔法使い。そういう世界観が私にはしっくりきます。とにもかくにも私はアンチインスタ映えです。
それと、
ビジターセンターもあります。
↑私が行ったときはとくに誰もいなくて閑散としていました。このセンターの魅力を語っていただかないとその価値は分からない気がします。大がかりな展示をしているだけにもったいないです。
⑥大久野島の本質はうさぎ云々ではない…
大久野島といえば今ではうさぎさんで有名なのですが、過去には毒ガスを製造する工場が多数あった島という暗い歴史があります。
そして、
その暗い歴史に触れ感じることこそがこの島を訪れる本当の意味だと私は思います。
この島はうさぎに触れるよりも歴史に触れなきゃいけない場所だと思います。
戦中の資料を展示している毒ガス資料館が島にあります。
港から歩いて20分くらいでたどり着きます。
↑ありきたりな言葉ですが、戦争の悲惨さ、平和の大切さを感じられる資料館です。
中の様子は撮影禁止のため、写真はなにも掲載できません。ぜひ、行って見て感じてもらえたらと思います。
めっちゃコンパクトに資料が展示されています。
資料を読むと、戦中は地図からこの島を消してまでして毒ガスを製造していたようです。
私は興味を持ってひとつひとつの資料を読んだり見たりしました。
ここに書かれていることが全て真実なのか?そのままその通りと思っていいのか?資料展示に恣意的なものはないのかな?と少し思いましたが戦争と平和について考えるにはよい資料館だなぁと思いました。
この島が背負っている歴史を思うと正直うさぎ♪うさぎ♪と楽しい気持ちにはならないですね。
…とまぁ
複雑な思いを胸に忠海港に帰りました。
↑帰りの便の時間をよくみて行動することをおすすめします。
⑦まとめ
大久野島は、うさぎさんはもちろんのことキャンプ場や海水浴場、テニスコートなど癒されたり楽しめるものがいっぱいある今ではとても魅力的な島だと思いました。
世界中から観光客が来ているというのも納得できます。
ただ、
この島は陽の魅力を楽しむためだけの場所ではない!と私は思いました。
この島に行くことは、ダークツーリズムの側面も強くあると思います。
「楽しい楽しい」だけではなく、この島に残された多くの戦争の爪痕を目に焼き付けて「こんなことを繰り返さないためにはどうしたらいいんだろう?自分にできることはなんだろう?」と私は改めて考えさせられました。
この先いつまでも「うさぎがいっぱいいるぅ~すご~い」と笑って話せる平和な世の中であってほしいです。
大久野島で観光客としてうさぎさんを見ることによって平和の有難さを痛感しました。