続 イヌのフィラリア予防注射

 ただのお知らせにはなるのですが、当院では引き続き犬のフィラリア予防注射を実施しております。

 フィラリア予防において、注射と飲み薬とスポット製剤、どれがよいのかということはほんとにケースバイケースです。前にも言及したようにそれぞれメリットデメリットがあります。オーナー様の考え方とワンちゃんの一般状態を勘案し、最終的な獣医師の判断を経てフィラリア予防方法を決定しています。

 とにかく、注射・飲み薬・スポット製剤 どんな剤型にしても犬フィラリア症は確実に予防できる病気なので、大切なワンちゃんのためにもぜひ、フィラリア予防に理解いただき、実際に確実な予防をしていただきたいと思います。

↑あいかわらずさわやかなブルーの箱のプロハートさん。ハートなのにあえてブルー基調に彩色しているところが製薬会社のフィラリア予防への想いを私は感じます。あくまで私は。

 今年度は、例年になく12か月間効果のあるフィラリア予防注射を選択されるオーナー様が増えているように感じます。

 幸いにも、注射による副反応がみられたワンちゃんは今年も一頭もいません。

 とはいえ、注射によっておこる軽度な副反応から、アナフィラキシーといった重度な副反応に対応できるように準備は常にしています。

 フィラリア予防注射の実施回数の増加にともない薬剤調整の機会も増えています。

↑懸濁用液を8ml吸い取っているところ。とにかく指先のパワーと8mlまで粘り強く引き続けるパッションが必要です。自分を信じてやりぬきます。

↑何度も私の指が映って申し訳ございません。今度は、8mlの懸濁用液を粉末注射剤に混ぜます。吸い取りにくらべると多少は楽になります。ブルー基調のバイアルが心を癒してくれます。

↑完成した注射液。何度も薬剤調整していると、もはや「大げさな!」というスタッフの目すらなくなってきます。周囲ノーリアクションです。私はただ一生懸命正確に薬剤を作っているだけなんです。

 当院では、5月いっぱいフィラリア予防注射を実施いたします。5月も中旬にさしかかっていますので、当院で注射を検討・希望されるオーナー様はお急ぎいただきますようお願いいたします。

2021年05月14日