当院では、野良ネコちゃんの避妊(不妊)・去勢手術に際して必ずマイクロチップをリーダーで読み込むことにしました。
なぜならば、
ノラ猫ちゃんとして捕獲機などで連れてこられたネコちゃんの中に特定のオーナー様がいるネコちゃんが存在する可能性があるからです。
自宅から行方不明になってしまったネコちゃんを探しています!という迷子チラシを院内コルクボードに掲示してくださいという切実なオーナー様からのご依頼は年に何回もあります。
もちろんそのようなご依頼にはすぐに協力させていただいています。
行方不明のネコちゃんで数年前とは違うのは、
行方不明になってしまった大切なネコちゃんにマイクロチップを装着しているオーナー様が増えていることです。
当院では、
週にかなりの数の野良ネコちゃんの避妊(不妊)・去勢手術を担当させていただいています。捕獲機で来院する野良ネコちゃんもかなり多くなっています。
もしかしたらその多くの野良ネコちゃんの中に、
行方不明になったネコちゃんが路頭に迷って、偶然捕獲機で捕獲される可能性もあるわけです。
行方不明になったネコちゃんが偶然捕獲されて、
しかも、
そのネコちゃんにマイクロチップが装着され、データベースと番号が結びついていれば、
データベース照合によって必死で探されているオーナー様のもとに帰ることができます。
マイクロチップ装着率が高まってきた現在、病院に連れてこられた野良ネコちゃんのマイクロチップ読み取りは重要なんじゃないかなと思いました。
迷子チラシの掲示だけでなく、必死に探されているオーナー様に当院として他にできることはないかなと日頃思っていました。
その答えが、
野良ネコちゃんがたくさん来院する、しかも捕獲機で来院する野良ネコちゃんが多い当院の特徴を生かしてマイクロチップをリーダーで読み込んでみるということでした。
↑野良ネコちゃんをリーダーでピッとする「ちょっとしたこと」が、今後のネコちゃんの運命を大きく変えるかもしれません。
特定の飼育者のいない野良ネコちゃんと思っていたのに野良ネコではなかった!
きちんと責任もって管理・飼育してくださる個人が存在する!
このことを証明できるものはマイクロチップ装着+データベース登録しかないと思います。
現状、野良ネコちゃんのリーダー読み取りをして番号を読み取れた経験はありませんが、万に一つでも読み取れたら必死に探されているオーナー様のハッピーにつながるんじゃないかなと思って地道に読み取りをしています。
いつどんな形でネコちゃんが行方不明になるかもわからないので、マイクロチップを装着してデータベース登録することは重要だと思います。
データベース登録する場合、
2022年6月1日以降は、環境省データベース登録(法定登録)だけでなくAIPO登録もすることがオーナー様のハッピーのためにすごく重要になります。
※なぜ2つ登録する必要があるのかはこちら←要クリックを読んでください!
そして、ただ装着・登録するだけでなく、
装着・登録されたマイクロチップをどう生かして、どう活用していけばオーナー様やネコちゃんが幸せに生活していけるのかを模索していくことも重要になってくると思います。