2022年7月1日より、高知市が狂犬病予防法の特例制度に参加しました。
高知県では唯一高知市のみ参加しています。
では、
高知市が特例制度に参加したら何が変わるのか?
端的に言うと
狂犬病予防法で定められた犬の登録手続きが変わります。
初めての狂犬病予防注射→犬の登録→鑑札交付→3000円の手数料負担
というよくある流れがすこし変わります。
では、どう変わるのかというと
マイクロチップを装着済で
環境省データベースに登録されているワンちゃんは、
犬の登録→鑑札交付→3000円の手数料負担
が必要なくなります。
登録申請書を記入してからの3000円の費用負担
が必要なしです。
高知市で飼育されている生後91日以上のワンちゃんは
環境省データベースに登録されていると
自動的に
狂犬病予防法に基づく犬の登録が終了しています。
つまり
高知市の犬台帳に登録されています。
自動的に
というところが高知市が特例制度に参加したことで変わった点です。
自動登録されるので鑑札もなければ、登録手数料もありません。
そのマイクロチップが鑑札とみなされます。
鑑札=マイクロチップ
になります。
鑑札番号=マイクロチップ番号
になります。
↑この高知市の犬鑑札はマイクロチップを装着済で環境省データベースに登録されているワンちゃんは今後必要なくなります。マイクロチップの活用法がひとつ増えた感じです。ちなみに既に鑑札交付済みのワンちゃんはその鑑札は後生大事に装着してください。
一生に一度の登録とはいえ、オーナー様にとってマイクロチップ装着のメリットになるかな?と思います。
~すでに鑑札を持っているワンちゃんには関係ない話にはなりますが~
ちなみに
マイクロチップ装着していても
AIPOのみしか登録していない。
もしくは
マイクロチップ未装着
の場合は高知市の犬台帳に自動登録されません。
初めての狂犬病予防注射→犬の登録→鑑札交付→3000円の手数料負担
という
従来の方法で狂犬病予防法に基づく犬の登録を必ずしてください。
今のところ
高知市限定の話にはなりますが
環境省データベースに登録されているワンちゃんは
初めての狂犬病予防注射の際には当院スタッフに一言教えてください。
当院としても、
これからはマイクロチップ装着の有無と環境省データベースへの登録の有無を
初めて狂犬病予防注射をする犬のオーナー様に
必ず確認するようにしたいと思います。
捕捉になりますが、
高知市保健所生活食品課の方に先日電話で教えていただいたことをご紹介いたします。
あくまで高知市に限った話にはなるのですが、
Q.鑑札のない(未登録の)マイクロチップ未装着のワンちゃんで狂犬病予防注射とマイクロチップ装着を同時に実施したらどうなるのか?
A.鑑札は交付しません。登録手数料3000円も不要です。
鑑札番号=マイクロチップ番号になります。
速やかに環境省データベースに新規登録をお願いします。
とのことでした。
マイクロチップ装着をもし検討しているのであれば、多少お得な方法かな?と思いました。
Q.2022年6月以降にペットショップでワンちゃんを購入して、まだ所有者の変更登録をしてない。この場合、狂犬病予防注射の際の鑑札交付はどうなるのか?登録手数料3000円は?
A.鑑札は交付しません。登録手数料3000円も不要です。
鑑札番号=マイクロチップ番号になります。
速やかに環境省データベースに所有者の変更登録をお願いします。
とのことでした。
先日、病院を休診させていただいてまで第26回日本獣医がん学会に参加しました。
休診によりご不便をおかけしまして申し訳ありませんでした。
学会参加で得たものをすこしでもオーナー様や動物たちに還元できるようがんばりたいと思います。
コロナ禍ということもあり2年間、ほとんどすべての学会がオンライン開催でした。
久しぶりの対面開催の学会になりました。
↑学会メイン会場。以前より椅子と椅子の間隔が広くなりました。参加人数も限られています。それでも学会内容は濃いままです。
オンラインはオンラインで大変有益なものであると思いますが、現地に行く学会もオンラインにはない良さがあります。
その違いはなかなか伝えづらいですが、
ズムスタのカープの試合をテレビで見て応援するのと、ズムスタに行ってカープを応援する違いとでも言えばわかるでしょうか?
心に刻まれるものが違います。