↑マイクロチップ装着後の登録についてはこちら。2022年6月1日から開始される法定登録(環境省データベース)についても触れてます。
↑マイクロチップ装着証明書発行からの登録の流れはこちら。当院ではカルテ情報から迅速にマイクロチップ装着証明書を発行できます。
2022年6月1日から、販売に供される犬や猫についてマイクロチップの装着が義務化されます。
このことは、マイクロチップ装着義務に関する改正動物愛護管理法が2022年6月1日に施行されることに伴うことです。
マイクロチップ装着義務化のニュースが巷でじわじわと増えていることもあってか、オーナー様のマイクロチップへの関心も高まっているように感じます。
当院でも、マイクロチップの問い合わせや装着(挿入)の機会が昨年から激増しています。
よく問い合わせをうけることの一つに、
今飼育しているワンちゃんやネコちゃんにも2022年6月1日以降マイクロチップを装着しなきゃいけないの?
という質問があるのですが、
今飼育しているワンちゃんやネコちゃんのマイクロチップ装着は努力義務であり、なるべく装着してくださいということにとどまります。
譲渡会などで家族に仲間入りしたワンちゃんやネコちゃんのマイクロチップ装着についても努力義務になっています。
とはいえ、
どんな形であれ2022年6月1日以降にマイクロチップ装着・法定登録済みのワンちゃんやネコちゃんを家族に迎え入れたときは、原則30日以内に「環境省データベースに変更登録」をしなければなりません。変更登録は義務になります。
このように関心が高まっているマイクロチップなのですが、
オーナー様がマイクロチップ装着(挿入)に抱くイメージの一つに、
痛そう!
というのがあります。
たしかに太い針でマイクロチップを挿入するために、動物が痛そう、かわいそうとオーナー様が感じることはもっともだと思います。
このようなこともあり、
マイクロチップ挿入時の痛みをすこしでも減らせるように、当院ではNITTOKUスマートチップⅡも試験的に準備するようになりました。
↑NITTOKU様のマイクロチップはガラス製なのですが、割れる心配はまずないと思います。
NITTOKUスマートチップⅡの多くの特徴をすべて網羅はしませんが、
↑上が当院で従来使用しているインジェクター。下がNITTOKUスマートチップⅡのインジェクター。微妙にNITTOKU様の針が細いと思います。0.2mmの違いになります。
まず、インジェクターの針の太さが従来当院で使用している製品より細い。
ほんとに針の太さは微々たる差なのですが、痛みという点では違うのかなと思います。
あと、
針のカット面の形もすこし違って、
↑左が従来品、右がNITTOKUスマートチップⅡ。詳しいことはわからないのですが微妙な針先の形の差が痛みの差につながるのではないかと思います。
インジェクターの形状も普通の注射シリンジに似ていて、獣医師としても使いやすいような気がします。
↑注射用シリンジの形に近づけてるとと思います。安全にマイクロチップを挿入するためにはインジェクターの操作性も重要な点だと思います。
で、
正直な感想として従来のマイクロチップインジェクターでも動物がマイクロチップ挿入にすごい痛みを感じているような印象はありませんでした。我慢してくれているだけかもしれませんが。
それだけに、
NITTOKUスマートチップⅡが従来品よりめちゃくちゃ痛くなさそうという差は感じませんでした。
ただ、
動物が感じる痛みをすこしでも減らせるといいなと思いますので、より痛みが少ない可能性のある製品でマイクロチップ挿入をしたいなとは思っています。
痛みの部分とは別に、
NITTOKUスマートチップⅡを数例使用してみて感じたのは日頃の注射ライクな感じで使用できる(操作性がよい)ということや、針の挿入がスッと入るなという印象を持ったことです。
事務的な手続きも含めて、マイクロチップ装着(挿入)・登録をオーナー様にもワンちゃんネコちゃんにもストレスなく実施できるように日々改良・努力していきたいと思います。